研究課題/領域番号 |
11680191
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
橋本 太朗 国士舘大学, 文学部, 教授 (20138134)
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研究分担者 |
内山 宗昭 工学院大学, 工学部, 助教授 (30185045)
蔵原 清人 工学院大学, 工学部, 教授 (50178092)
椎塚 久雄 工学院大学, 工学部, 教授 (20100307)
北原 清志 工学院大学, 工学部, 助教授 (90133321)
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キーワード | 科学技術離れ / 理科教育 / 数学教育 / 情報教育 / 教員養成 / 学力低下 |
研究概要 |
本年度は研究期間最終年度として、比較教育的研究を進めるとともに、研究全体のまとめを行った。 この中でも、欧米、特に北欧の数学教育を研究することができたのは大きな収穫であった。欧米の数学教育はここ10年ほどの間に大きく変わってきた。それは数学の応用を重視するとともに、学習者の心理に配慮して学習の動機付けを基礎にした指導を強ねることである。本年度はその中でも、ノルウェーの上級中学校カリキュラムと、スウェーデンの高校教科書の紹介と内容の検討を行った。その結果、両国とも数学の内容は基礎から取り上げ、応用を重視するとともに理論的歴史的説明も丁寧に行い、生徒が学習に当たって困難を感じることが少なくなるように、また数学の学習の意義について理解が深まるように配慮していることが明らかになった。翻って、わが国の数学を見ると理論的にすぎ、生徒にとって抽象的な概念を具体的につかむことが大変困難になっていることが明らかである。わが国において若者の科学技術離れが進んでいる現状を考える時、大変参考になり、一つのあり方を示すものといえよう。 研究全体のまとめについても、今年度進めてきた。この結果、総合成果報告書を完成することができた。若者の科学技術離れの問題は複雑な要因が関わっているが、わが国において科学技術がおかれた歴史的特質を十分ふまえることが、特に重要であることが明らかになった。
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