研究課題/領域番号 |
11680193
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
森 正雄 中央大学, 理工学部, 講師 (30055181)
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研究分担者 |
細井 勉 東京理科大学, 理工学部, 教授 (30055305)
村松 寿延 中央大学, 理工学部, 教授 (60027365)
松山 善男 中央大学, 理工学部, 教授 (70112753)
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キーワード | 論理教育 / 論理的表現 / 日本語の論理 / 数学教育の日本語 / 未定義語 |
研究概要 |
「教育すなわち読み・書き・そろばん」と言われ、この三つは日本社会の構成員として第一に要求される能力である。科学技術が生活の隅々に行き渡るであろう21世紀に生きる子供たちには、「そろばん・算数」より一層高度な数学の素養が求められるだろう。しかし「読み・書き」にくらべ数学を難しいと感じる子供はすくなくない。 数学の難しさの中には、数学を表現する日本語が原因となっているものがある。本研究は、日本語表現と関連する難しさの改善が目的であり、今年度は次のような検討を行った。 (1)難しい言葉遣いの中には、「定義が明示されていない言い回し」がある。この種の言葉遺いを教科書から抜き出し資料として蓄積。 (2)数学には「AはBだ」と並んで「AはBする」という文型が多く現れる。前者については以前から論理的な意味が検討されている。しかし後者についてはあまり議論されておらず、「日本語として座りが悪い」という印象を生む場合もある。そこで第一段階として、「分かりやすい日本語表現とは」という視点から、現代口語文における後者の位置を検討した。その過程では国語学者の研究が参考になった。 (3)学生を対象として、「子供の頃理解が困難と感じられた数学の中の日本語」についての調査を行った。興味ある結果が得られつつある。
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