研究概要 |
「数学嫌い」の解消に向けて,具体的に生徒に接する行動をする.その結果,多くの子供たちは「数学を楽しむ」ことを欲している.しかし,数学に接する方法が良く機能していない.受験勉強に追われ,得点で格差を付けられ,数学によっていじめられている姿が浮き彫りになった.しかし,数学に取り組む素直な姿勢は失われてない.「数学嫌い」の現状分析よりも,具体的に生徒・先生達と数学の楽しさを追求することが求められている.次の6通りの方法で具体的な活動をした. (1)科学の祭典に参加して数学を楽しむ-「歩いてグラフを作ろう」 参加 千葉・東京全国大会・静岡・滋賀・姫路・習志野 (2)教員研修会講師として数学を楽しむ-「数学教育とグラフ電卓の利用」発展する数学のおもしろさ 「グラフ電卓講習会」金沢,浜松「次期学習指導要領改訂に向けて」東京 (3)メディア活用の数学教育として「ことばと算数」の作成 インターネットを活用した数学普及活動 (4)一般市民向けの講習会-「数学を楽しもう」 日立・静岡 (5)数学教育学会での活動を通しての教育研修-資料収集を含めて研究者相互の発表活動 広島・東京・奈良・秋田 (6)米国高校授業参観とTechnology活用の数学教育活動の実状を研究 以上の方法によって,「数学嫌い」解消の方法の発見に努めた.この結果,情報化社会に生きる若者と旧態依然のままの指導者とのギャップが大きく,若者を評価する見方にも問題があることを知ることができた.現在の若者はTechnologyを活用し,思考する傾向がある.学校教育の遅れを感じた.
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