研究課題/領域番号 |
11680195
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
細井 勉 東京理科大学, 理工学部, 教授 (30055305)
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研究分担者 |
真島 秀行 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (50111456)
戸川 美郎 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (20112899)
小林 嶺道 東京理科大学, 理工学部, 教授 (70120186)
森 正雄 中央大学, 理工学部, 講師 (30055181)
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キーワード | 数学教育 / 論理的思考 / 数学用語 / 日本語 / ルイス・キャロル |
研究概要 |
数学教育の目標の一つの論理的思考力の育成という観点から、従来の数学教育を根本的に見直し、どうすれば目標を達成できるかを明らかにすることが本研究の目標である。 本年度は、主として、数学教育の中に、論理的思考を妨げるものがないかを調査・検討した。調査は、次の4つの視点から行った。項目4は英文学者の協力を得て行ったものだが、世界的に新しい観点からの研究である。また、新しい学習指導要領の意図を汲んだものでもある。 1 大学生を対象として、初等・中等レベルの数学の学習において、誤解して理解していたものがないかどうか、またどうすればその誤解が避けられたか、について調べた。また、その誤解が論理的思考にどのように影響していたかも調べた。結果として、教科書表現の中に、誤解を引き起こすものがいくつか検出され、それに対する対策を検討した。 2 暗記物化しているものについて、それが正しく理解された上で暗記されているのか、つまり正しい理解を再現できる暗記になっているか、それとも意味を無視した暗記に堕していないか、調べた。 3 数学用語について、定義と用法が混乱しているものがないか調べ、問題となるものについては、問題の解消法について検討した。 4 Lewis Carrollの児童文学書の中の議論を数学的思考という観点から評価して、中等教育への応用を試みた。
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