研究概要 |
平成12年度の目標は、データベースの構築、各音声システムのプログラミングである。OSはLinux,データベースエンジンはPostgreSQLを用いた。言語はJava、Director、PHPなどを用いた。これらのものでサーバー機を構築し、クライアントのWebページを作成した。ネットワーク部分においては、音声データの転送を考慮し、音声データそのものを研究し、視覚障害者の音声データの研究も行った。Webページはパソコン用、携帯端末用、携帯電話用と近年の変化に合わせて3種類を研究し、システム構築した。平成11年度はいろいろな音声ソフトを用いて音声出力を行ったが、今年度は音声ソフトを用いない方法で、つまりプログラミングで音声データを出力させることで音声に対応した。 図書データベースにおいては、図書データベースを構築し、データを入力した。PostgreSQLは近年音声データが扱えるオブジェクトデータに対応してきており、急遽オブジェクトデータに変更したが、データ入力は可能であったが、Web上で音声出力はまだ未完成である。そのため、データベース検索のない新刊図書案内や催し物案内、窓口業務など視覚障害者利用者向けのホームページとした。また図書検索の部分においては、本来の目的ではなかった音声ソフトを用いてのシステムとなった。今後の研究課題である。しかし、音声ソフトを使わない視覚障害者も健常者も使用できるホームページの完成は今までにない試みであり、一応目的は達成された。
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