研究課題/領域番号 |
11680200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 広島安芸女子大学 (2000-2001) 広島女子商短期大学 (1999) |
研究代表者 |
寺川 智祐 広島安芸女子大学, 経営学部, 教授 (50036836)
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研究分担者 |
藤井 浩樹 県立広島女子大学, 生活科学部, 講師 (30274038)
田中 春彦 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90033638)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 環境教育 / 授業研究 / 教材開発 |
研究概要 |
本研究の目的は、視野を国際的に広げた学習を環境教育に取り入れ、小学校で使用可能な環境教育教材を開発することである。そして、教材の開発にあたっては、まず環境問題を自分たちの日常生活に密着した視点で考えることができること、つづいて環境問題を世界的な視野で考えることができることを目標とした。 開発した教材は次の4つである。(1)「メダカと洗剤」(水質汚染)、(2)「空気中のO_2はどこからきたのか」(森林破壊)、(3)「自動車の排気ガスが植物に与える影響」(大気汚染)、(4)「プラスチックを埋める」(ゴミ問題)。 小学校6年生を対象に教材を用いた授業を行った。その結果から、教材は次のように評価できる。まず、「環境問題を自分たちの日常生活に密着した視点で考える」ことについては、水質汚染、森林破壊、及び大気汚染の教材で十分に達成できた。それぞれの授業の中で、児童は環境問題を日常生活に密着した視点で捉え、そしてその問題の解決のために自分たちが生活の中でできることを考えるようになっていた。つぎに、「環境問題を世界的な視野で考える」ことについてであるが、この目標を十分に達成することはできなかった。しかし、全く達成できなかったわけではない。例えば、森林破壊の教材では、ほとんどの児童が、木の乱伐を地球全体における酸素供給源の減少の問題として、世界的な視野から捉えることができていた。また。他の教材においても、一部の児童ではあるが、環境問題が世界的問題であることを、授業をとおして感じ取ることができていた。 今後の課題としては、環境問題を世界的な視野で考えていくことについて、さらに達成度を高めていくことが挙げられる。そのためには、各教材の第2次を中心に、使用する資料やメディア機器などを改めて検討することが必要である。
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