研究概要 |
本研究の目的は,初等・中等教育において生命尊重の心の育成と理科における観察実験や飼育活動との関係の現状を分析し,その在り方を明らかにするとともに,その具体的な方策を提案し,生命尊重の心を育む教育を推進するための有効な資料を提供することにある。 本年度は,研究代表者を中心に,研究分担者,研究協力者がそれぞれの立場から,学校における生命の尊重の心を育む実験観察や動物飼育の在り方及び学校外での動物園等の施設を活用した学習の在り方についての資料収集並びに施設の訪問調査等を行ってきた。 獣医師,動物園関係者等から,我が国の子どもたちは核家族化,小子化,マンション等の共同住宅化の進行とともに自然との触れ合う体験や飼育経験が少なくなっているが,子どもの成長にとって動物との触れ合いが不可欠であり,学校教育における役割は重要であるという指摘を数多くうけた。来年度は児童生徒及び教員に対する実態調査と生命尊重の心を育む指導の在り方についての検討を行い報告書を作成する。
|