研究概要 |
1.インターネット教材の調査結果を念頭に,教材の開発と学習指導システムの作成と改善を行った。作成した学習指導システムには大別して、(1)Webページを用いた学習情報提示・参照支援,(2)Webページを用いたシミュレーションによる学習支援,(3)ネットワークを用いたリアルタイムでのコミュニケーションによる学習支援,(4)テレビ会議システムによるコミュニケーション支援等の機能を組み込んだ。 2.作成した下記(1)から(4)の学習指導システムによる実験授業を初等,中等教育の各教科で実施した。その結果から,各教材の内容に関する学習効果や,インターネット教材の着想や学習指導を支援する諸機能の効果を評価した。 (1)Webページを用いた学習情報提示・参照支援機能:中学校理科「自然と人間における地域の災害調べ(理科),足利市と「足利学校」に関する調べ学習(社会),鹿沼市と「鹿沼市の屋台」に関する調べ学習(社会),マルチメディア機能を活用した古典指導教材(国語),消費者教育のためのアニメーション教材(家庭),栃木県内高校検索・学習支援システム(進路指導) (2)Webページを用いたシミュレーションによる学習支援機能:ルータによるネットワーク経路選択の学習支援(教科「情報」),障害者の立場を考慮した学習課題立案の支援(総合的な学習) (3)ネットワークを用いたリアルタイムでのコミュニケーションによる学習支援機能:グループ学習を目的としたドリル型学習ソフトウェア(算数),電子掲示板を用したイメージマップ作り(総合的な学習) (4)テレビ会議システムによるコミュニケーション支援機能:衛星通信回線を用いた学校間交流(特別活動),遠隔授業観察・授業研究支援,遠隔教員研修支援(教師教育) 3.上述の教材開発や評価の結果から得られた知見をとりまとめて報告した。
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