本研究は、文部省科学研究費補助金重点領域研究及び特定研究「人文科学とコンピュータ」の公募研究において平成7年度から10年度にかけて作業アルゴリズム作成の準備段階を終え、平成11年度より2年計画で基盤研究の第1年目としてその汎用性を高めることに努力している。本年度の研究成果としては、特に現場教師用のインタラクティブ性の高い言語教育教材の作成に簡便なツールをQuickTimeMovieとJavaScrriptを活用して開発し、言語教育工学面での応用に取り組んだことである。 言語学習者の自律学習を促進させるインタラクティブな自主学習教材の作成を簡易にする、画像・動画・音声のオブジェクト指向による統合的三次元マルチメディア型シミュレーション・プログラムをWeb等で公開した。また、研究成果発表として日本語教育教材への応用は東京外国語大学語学研究所論集(1999年度版)において「三次元マルチメディア処理技術を応用した言語教育教材用ツールの開発研究」として公開された。 来年度はさらに本システムの汎用性と簡便性を高め、三次元空間を活用した談話練習という形やよりインタラクティブな語学教材の開発を試み、インターネット上で教師用の素材及びツールを配付する。
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