研究課題/領域番号 |
11680210
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
|
研究分担者 |
室田 真男 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (30222342)
西方 敦博 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (60260535)
清水 康敬 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10016561)
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (10302944)
|
キーワード | 学習情報 / Web情報 / 特異値分解 / シソーラス / 自己組織化マップ / 文書検索 / 文書分類 |
研究概要 |
本研究では、学校教育で扱う学習内容に特化した、単語(キーワード)による概念空間を指導要領に基づいて構成する。この概念空間を用いて複数のキーワードを自動生成したり、検索を支援するシステムの開発を目標としている。 本年度は、以下の3つの内容を検討した。 (1)学習用語に基づく文書分類方法の検討:小学校指導要領から用語と教科学年の特徴ベクトルを得ると共に、任意の文書の特徴ベクトルを推定する方法を検討した。この方法に基づいて、文書検索に用いられるベクトル空間モデルによる、文書分類を行った。また、これらの特徴情報を学習した自己組織化マップに、任意の文書を配置することによって、その内容の推定が可能であることを示した。 (2)Webの検索システムの開発と評価:前項で述べた自己組織化マップを用いて、検索しようとする教科学年の確認と、類似する用語リストを明示して、検索を支援するシステムを開発し、このシステムによる検索性能の評価実験を行った。その結果、検索語を追加することによって、検索性能の向上が認められた。 (3)教科書の語彙を用いた文書分類の検討:学習指導要領だけでは、語彙数が限られることから、教科書に記述されている語彙を収集して、文書分類の検討を行った。中学と高校の社会の教科書を分析し、これらに記述されている用語を、語彙に加えて文書やWebの分類を行った。人手の分類と比較した結果、ほぼ妥当な分類が可能であることを示した。
|