研究課題/領域番号 |
11680211
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松田 稔樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (60173845)
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研究分担者 |
野村 泰朗 埼玉大学, 教育学部, 講師 (30312911)
波多野 和彦 東京工業大学, メディア教育開発センター・研究開発部, 助教授 (50198751)
中川 正宣 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (40155685)
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キーワード | 教師教育 / 授業研究 / 授業設計 / システム開発 / 授業評価 / 授業設計訓練システム / 教授活動モデル / 教材研究 |
研究概要 |
今年度は、既に開発してきた教職課程向け「授業設計訓練システム」について、(1)設計した授業計画が生徒の特性に応じた適切な展開になっているかを評価・助言する機能を実現すること、(2)より実際の授業をイメージさせながら計画立案させるために「板書エディタ」とその評価・助言機能を開発すること、(3)次期学習指導要領で重視される問題解決能力や情報活用能力を育成する授業を計画させるための基本的な枠組みと作業手順を確立し、それに必要なシステムの機能拡張を図ることの3点を目的とした。 まず、3つの目的達成の基礎として、システムの核となるデータベース部分をインタフェースの設計と独立させ、新規素材の追加や、インターネットによる情報の共有、マルチプラットフォームでのシステム開発などに対応できるようにした。 目的(1)については、素材情報に、主要概念、表現内容、表現形態、表現性質というラベルを付加し、その系列によって、教材提示の系列の適切さを評価することとした。このために、披験者実験を行い、適切な生徒モデルの分類、分類ごとに適切な教材提示の系列などを求めた。また、その結果に基づいて評価・助言機能を実現し、その適切さや教育効果を検証した。さらに、ラベル情報を活用して、次元分けの適切次元を表現する方法を定め、手法化した。その際、次元分けと目標分析や指導案作成とをより密接に関連づけ、評価・助言する方法を検討し、システムに実装して、その効果を検証した。 目的(2)については、「板書エディタ」とその評価・助言機能を実現し、その適切さや訓練効果を実験によって確認した。目的(3)については、新たに、分岐の記述と単元レベルの設計が可能な指導案作成エディタを開発した。
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