1.日本の公立学校とフリースクールでのコンピュータとインターネットの利用に関する観察・調査 これまでの公立校とフリースクールでの観察を継続するとともに、コンピュータの教育利用に実績を有し、かつ市内で2校だけ新たなシステムを導入した0市のA小学校での観察を開始し、継統した。これらはすべてフィ一ルドノートに記録され、コンピュータ上に蓄積され、分析された。 2.教育実践研究の枠組みについての研究 教育実践研究の枠組みについて、質的研究の立場から検討した。とくに現在きわめて一般的である「研究仮説」の設定について、聞き取り調査、文献調査等にもとづき、批判的に検討した。 3.米国のフリースクールと公立学校での観察・調査 米国の有名なフリースクールであるマサチューセッツ州のサドベリー・バレー・スクールとその近隣のフラミンガム市のプリスクール、プライマリースクール、ミドルスクール、ハイスクールを訪問し、コンピュータとインターネットの教育利用に関する観察・調査を行い両者を比較・分析した。 4.ピッツバーグ大学とカーネギー・メロン大学での調査等 コンピュータとインターネットの教室利用について質的研究を長期的に行っているピッツバーグ大学のJannet Ward Schofield教授を訪問し、研究対象、研究手法等について、広範な意見交換を行った。また、大谷の研究について同大学で発表を行い、多くの研究者と討論を行った。さらに、カーネギー・メロン大学を訪問し、コンピュータの教育利用の研究者らと研究交流を行った。
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