研究概要 |
1.研究フィールド(観察校・機関等)の拡大 継続的に観察・面接を行う観察校および観察・面接フィールドとして、パソコン利用の先進校であり、総合的学習の推進のためのインターネットの利用方法を開発することが教育委員会によって期待されている小学校、情報化推進のための指導助言者として関わっている中・高併設型中等学校、平成9年度から観察を継続しているフリースクール等を設定していたが、あらたに委員として参加することになったある市の情報化推進のための審議会を対象とした.なお、1999年に訪問した米国のマサチューセッツ州フラミンガム市のフリースクール公立諸学校での観察・面接も行い、比較検討の材料とした.さらに、米国の複数の市で、ホームスクーラーのテクノロジー利用について観察・面接調査を行った. 2.観察・面接と記録の作成 観察校での観察・面接を開始した.観察・面接の際には、記録(観察データ)を作成しコードワードを付した(open coding). 3.分析のと理論化 分析は、記録(観察データ)に基づき、理論的コード化(theoretical coding)、質的データ分析(qualitative data analysis)等の手法を用いて行った.その際には、質的研究のためのソフト(CAQDAS : C__-omputer A__-ssisted Q__-ualitative D__-ata A__-nalysis__-)の利用を試みた.これらを通して、教育におけるインターネット利用の問題を発見し、その背景や構造を解明するとともに、理論化を試みた. 4.研究のレビュー、研究経過・成果の公表、他の研究グループとの研究交流 国内の他の質的研究グループにもデータを提示して討論を行った.また、2000年度の訪問して研究目的、研究手法、研究成果等の全体について、レビューを受け、研究の内容と方法について、踏み込んだ討論を行った米国の研究者(Prof.J.W.Schofield, LRDC, University of Pittsburghら)といっそうの研究連絡をとりあった.この結果は、本研究に取り入れられた.
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