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2000 年度 実績報告書

総合的学習カリキュラム開発とその評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680218
研究機関愛知教育大学

研究代表者

寺西 和子  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80030039)

研究分担者 中西 宏文  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90211424)
キーワード総合的学習 / カリキュラム開発 / ポートフォリオ評価 / 自己評価
研究概要

「総合的学習のカリキュラムづくりと評価」に関する研究について2年間取り組んだ。その研究の性格と成果は、大きく「理論研究」と「実践的・実証的研究」の2つに分けられる。
I 理論研究 (カリキュラム・学習過程、ポートフォリオ評価)
(1)アメリカでの「本物の学習」(authentic learning)、「プロゼクト・ゼロ」、総合学習(integrated learning)の理論を参照しながら、実際に学校見学やインタビューを通して、総合的学習の理論とカリキュラムの枠組みを明らかにした。
(2)総合的学習とは「教科の枠組みや境界を越えて現実味のあるテーマやトピックのもとに、自らを取り巻くさまざまな環境(自然・社会・人々)との直接的具体的な関わりや体験活動を通してその子の興味や関心を気づきを大切にしながら、問題解決を行ったり、その自身の学びや実践力を育てる学習である」と定義した。
(3)育てようとする能力として、コミュニケーション力、情報活用力、問題解決力、表現力、自己評価力、企画・実践力等が明らかになった。
(4)ポートフォリオ評価
活動的な知性(体験的活動)を中心した問題解決的な一人一人の子どもの「学びの軌跡」をとらえ、確かな学びの力(skills)を育てるため、プロセスに重点を置いた「学習のための評価」(assessment for learning)である。
II 実践的研究(カリキュラム開発の手続き、ポートフォリオ評価の方法、自己評価)
(1)カリキュラム開発の手続きの開発とその実践(愛知県A市T小学校5年・6年生)構想カリキュラム(総合的学習単元)「テーマ、ピック・ウェブ、ブレーン・ストーミング、リソースづくり」と学びのカリキュラム(個別化と共有化)、学習ファイルの作成
(2)総合的学習の実施過程にて、ポートフォリオ評価の実践
子どもの思いや願い、諸作品、自己評価カード等を収集した「学習ファイル」の作成を1年間に渡って行い、自己評価活動に生かした。同時に、地域の人々や保護者からの意見も取り入れ、「学びのネットワークづくり」の触媒の働きをすることも明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 寺西和子,石川満: "総合的学習単元のカリキュラム開発とカリキュラム・デザイン-いのちをつくる(ひまわり)-"愛知教育大学教育実践総合センター報告. 121-128 (2000)

  • [文献書誌] 寺西和子,都築律子: "学びのネットワークづくりと共同ポーとフォリオ"愛知教育大学研究報告. 第49輯. 19-28 (2000)

  • [文献書誌] 寺西和子: "総合的学習の評価-ポートフォリオ評価の可能性"明治図書. 120 (2001)

  • [文献書誌] 寺西和子: "総合的学習の理論とカリキュラムづくり"明治図書. 146 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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