研究分担者 |
鷹岡 亮 山口大学, 教育学部, 講師 (10293135)
小林 登志夫 メディア教育開発センター, 教授 (20186753)
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
佐々木 真理 京都教育大学, 教育学部, 講師 (00303925)
林川 基治 山口大学, 教育学部, 助手 (40116744)
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研究概要 |
初年度(11年度)は,以下に示す各項目に関する教育実践研究を遂行した。 1.マイクロプレゼンテーション(教員,国際協力派遣専門家,地方自治体国際協力担当者) 2.現職教員によるマイクロティーチング及び摸擬授業 3.SCS及びTV会議システムを利用した遠隔授業及び学校間コミュニケーション 4.伝言,描画,非言語による情報伝達の学習 5.電子メールおよびHPを利用したコミュニケーション 6.教育成果向上をめざした情報発信・受信者双方における評価シートの開発 マイクロプレゼンテーションに関する各実践は,JICA国際協力総合研修所における専門家派遣前研修,地方自治体社会教育指導者対象の情報教育研修,地方自治体職員対象の国際協力担当者研修,タイ国教員対象の日本人教員によるプレゼンテーション等,広く実施した。また現職教員による摸擬授業は,インターネットの教育利用と「総合的な学習の時間」の融合を目指し開発した教師訓練プログラムである。これは,マイクロティーチングを応用したものであるが,演劇性を取り入れたことが特徴で,教師の表現・伝達能力(プレゼンテーション能力)の向上により主眼をおいた実践である。本教師訓練プログラムの試行は広く好評を得,京都府教育委員会における2度の実践の後,文部省中央研修(つくば)においても試行的に実施できた。TV会議システム利用の遠隔交流学習に関しては,国内および海外(タイ国)とで実施した。SCSによる遠隔授業に関しては,教授者のプレゼンテーション分析,及びTV放送教育番組の講義分析を通して映像等メディアを介した教授者のプレゼンテーション技術について重要となる要素および改善点についていつかの参考となる知見を得た(日本教育情報学会論文賞受賞,1999)。さらに実践の一貫として,国際理解教育をテーマにしたシンポジウムを山口大学で開催(12月)した。これらをまとめた中間報告書を発刊し,各関係者へ広く配布した。
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