本研究は、昨年度に引き続き、次の2つの軸で進めてきた。 1.社会福祉関連の英語に必要な表現・語彙の研究とその提示 2.Multimedia手法を利用した福祉英語学習カリキュラムの製作 1.について:昨年度から収集してきた、社会福祉関係文献や社会福祉関係のインターネット上のホームページからの社会福祉英語を基に、語と語の共起関係(lexical relations)を提示できるマルチメディア辞書の作成に取り組んだ。収集したデータの語彙頻出回数を参考にして、社会福祉関連の86個の辞書項目を選択し、それぞれ8つの福祉関連分野に分類し、各語彙について、辞書情報として載せるべきlexical relationsと例文を決定した。Multimedia ToolBookで、その情報をコンピュータ上に載せ、利用者は、必要な語を入力したり、分類別に提示した語彙項目をクリックすることで、調べたい語彙にたどりつき、その情報を入手できるようにした。現在、まだ製作中である。 2.について:昨年度に引き続き、reading・内容理解のためのtrue&false問題・語彙習得のためのblank filling exercise・文章表現のためのquestion&answer設問からなる、マルチメディアテキストの基本的なフォーマットに従って、マルチメディアテキストを作成した。まだ、完成に至らず、今後も続ける予定である。
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