研究課題/領域番号 |
11680237
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研究機関 | 金沢工業高等専門学校 |
研究代表者 |
村本 紘 金沢工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (50159183)
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研究分担者 |
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (20259849)
竹俣 一也 金沢工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (50167491)
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キーワード | CALLシステム / CAIシステム / 語学教育 / 発音添削 / 音声再生 |
研究概要 |
語学教育の本来の目的は、双方向のコミュニケーションを円滑に行う技能を身につけることにある。このために従来から、LL(Language Lab)装置でカセットテープ等を利用したListeningやSpeakingの訓練が行われてきた。 本研究では、Speakingの訓練とその評価に焦点を当てたシステムを開発することにある。これは現在のLL装置ではカセットテープを収集し、教師が再生し評価するまでにしか至っていないことに加え、学習者には評価内容がフィードバックされないといった一方方向の対応しか取れていない不都合を解消することにある。さらに、学習中における教師からの突然の割り込みによる指導等によって学習が中断されることの無いように、学習者が練習して納得した発音を教師に送り評価を依頼すると言った学習者主導型の学習形態を実現することでもある。 開発初年度の本年においては、Win-NT環境におけるサーバ機(教師)とクライアント機(学習者)間のファイル転送(テキスト、音声データ)及び教師機における発音の再現、教師機における添削情報をタブレットからペン入力するルーチンを試作した。学習者機における実行教材はまだ完成していないが、音声の再現及び転送ルーチンならびに添削情報の検索ルーチンについてはほぼ終了した。 次年度においては、教師機および学習者機におけるインタフェースの機能と画面構成、学習者の発音(音声)入力ルーチン、実行教材のストリーの構成と作成を行い、システム全体の運用テストを行う必要性がある。これらの一連の作業を経た後、関係学会においてその有用性について評価を受ける予定である。 最終的には、コンピュータの通信機能を利用した新しい形態のCALLシステムが構築される。またこのシステムは今後、インターネットを介した語学教育の新しい形態としても有用性があり、インターネットを利用したWeb-CALLとして発展させる。
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