本研究は、工学系学生及び社会人技術者知的財産権領域の教育システムに関するものであり、研究期間中に以下の知見取得と開発を行った。 1.新たな知見が判明したもの 教科概念確定、教材制作、授業効果検証を行う過程で、学生が自ら情報を取得する授業の効果が大きいことをアンケートの比較により定量的に証明した。また、特許情報取得から権利範囲ないしは特許発明の技術的範囲を理解する際における、認知過程の順序を証明した。これらは、能力開発総合大学校研究報告第103号、特技墾第225号で詳述している。 2.開発物 (1)知的財産権法講義用の授業配布用コンテンツを制作した 学生にはCD-ROM配布するとともに、研究室のHPで配信。 ウェブ配信http://t-kimura03.cc.yamaguchi-u.ac.jp/ (2)学習用ホームページ 特許電子図書館を利用した特許データベース制作方法と学生制作した特許情報資料を配信。 (3)知的財産権入門と特許電子図書館利用動画コンテンツの制作 ウェブ配信http://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~t-kimura/ipc-0001/ipd10001.wmv 及び地元ケーブルテレビ局で放送を行った。 (4)特許教育ビデオ制作(10分番組) 即席麺とレンズ付きフイルムの特許を教材化。下記実施事業の配信ビデオで参照できる。 3.実施事業 研究室と小学校をJGNギガビット回線で結び双方向動画を利用した(DVTS)特許啓蒙教育を実施。4画面合成の60分間ビデオに調整し研究者用にhttp://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~t-kimura/cont/kimube01.wmvで配信中。 4.体制整備が完了したもの 動画系教材一貫制作体制が完成。教材制作だけでなく、特許紹介番組シリーズを制作開始(平成15年6月上旬から山口ケーブルビジョンで放送中)。
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