研究課題/領域番号 |
11680253
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
西脇 保幸 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (80228246)
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研究分担者 |
片上 宗二 広島大学, 教育学部, 教授 (60007755)
森分 孝治 広島大学, 教育学部, 教授 (60033552)
市川 博 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90015446)
臼井 嘉一 福島大学, 教育学部, 教授 (50151866)
岩田 一彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40020119)
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キーワード | 小・中・高一貫 / 教育課程の開発・編成 / 社会科関連科目 |
研究概要 |
横浜国立大学附属小・中学校、文部省の研究開発指定校、そのほか中・高一貫校などの授業実践やカリキュラム資料、欧米や中国・韓国などの社会科関連科目のカリキュラムやカリキュラム論に関する資料、経済同友会や口弁連の提言などの資料を収集し、それらの検討を通じて、以下のような知見を得ることができた。 1)諸外国のカリキュラムからも言えることであるが、社会系教科を社会認識としての教科、あるいは市民性育成を目標とする教科と想定し、教育全体の目標との関連から社会系教科の目標が置かれている。一般に社会系教科は子どもの発達段階に応じて、総合課程から分化課程へと展開するカリキュラム編成がとられるが、編成の基礎となる事実的概念、技能、認識対象の時間的空間的枠組み、場合によっては価値的規範的概念をも発達段階の中で明示することによって社会科関連科目の一貫性を確保することになる。 2)社会科関連科目の小・中・高一貫によるカリキュラム編成を具体的に検討するにあたっては、研究開発指定校などのカリキュラムや授業実践を分析するとともに、時代や社会の要請を視野におく必要がある。 3)上記1)及び2)を踏まえて、カリキュラム開発のための理念型を領域(地理・歴史・公民・総合社会)ごとに検討するとともに、子どもの思考に即して発達段階による理念型を提示することが本研究に不可欠な課題であり、それを次年度の目標とする。
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