本年度は、3カ年計画の2年次に当たり、次の点に重点を置いて研究に取り組んできた。一つは、前年度からの継続である「総合的な学習と環境教育」についてのアンケート調査実施である。二つ目は、三面川の水環境をフィールドとする環境教育のプラン作りのための教員研修会の組織である。三つ目は、水環境をフィールドとする環境教育に取り組み、地域の連携を具体的に進めている先進的な学校の調査活動を実施することである。 1・活動の経緯 (1)アンケート調査については、新潟県内の小中学校約860校を対象にして、「総合的な学習と環境教育の取り組み」について取り組んだ。今年度中に、調査活動を終了する予定である。 (2)三面川流域の小・中学校教員による環境教育プラン作りの研修会を、今年度は5回実施した。通算10回である。これには、水環境をフィールドとする環境教育に長年取り組んでいる学校から講師を招いての学習会や参加教員自身による川のフィールドワーク、水質調査、それを基にしたプラン作りの検討を行った。 (3)水環境をフィールドする環境教育実践校として千葉県の公立小学校を、地域との連携を進めている学校として水俣市の小・中学校の取り組みを、小・中・高校連携の取り組みを行っている学校として福岡市の事例等を調査した。 2・最終年度に向けての課題 (1)地域プランの素案を作成し、出来れば実践を試みて外部講師を招いての検討会を実施する。(2)三面川流域の地域環境マップを作成する。(3)他地域の学校における水環境をフィールドとする環境教育の調査・情報交換を実施する。(4)報告書作成。
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