研究課題/領域番号 |
11680257
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
荒井 紀子 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90212597)
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研究分担者 |
山田 綾 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (50174701)
佐藤 園 岡山大学, 教育学部, 助教授 (80154061)
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キーワード | ジェンダー / 生活者育成 / 家庭科教育 / 教育改革 / カリキュラム / アメリカ合衆国 / 北欧 / 授業論 |
研究概要 |
本年度は、まず、米国、北欧の教育改革について、国内で入手できる資料の収集およびこれまでの先行研究の検討を行った。また、これらの検討を踏まえて、米国のニューヨーク州、オハイオ州、カンザス州において現地調査を実施した。調査は、企画から準備・実施まで担当者が行い、調査終了後、その結果を持ち寄り、全体の報告会、検討会を行った。 研究代表者および分担者の研究内容は以下の通りである。 1.北欧の教育改革の動向とジェンダーに関する教育的取り組みについて、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークに関する資料収集と、資料整理およびその一部の分析を行った。北欧諸国はいずれも1990年代に大きなカリキュラム改革を行っており、EU統合を見据えて国際競争力の育成に配慮したカリキュラムの重点化や新たな評価基準の作成がおこなわれていることがわかった。また、家庭科教育を中心とした新カリキュラムについては大枠を理解することができた。詳しい資料の分析はこれからである。(荒井紀子) 2.アメリカの教育改革の動向並びにジェンダーに関する教育的取り組みと家庭科教育について、平成11年9月13日から27日まで、ニューヨーク州とオハイオ州を中心に、資料の収集とインタビュー調査を行った。対象は、ニューヨーク州教育局、ニューヨーク市教育委員会、オハイオ州教育局、オハイオ州立大学などの関連部門である。また、中学校・高等学校を訪問し、授業の参観とプログラムの収集、教師への聞き取り調査を行った。(山田綾) 3.平成11年11月13日から23日まで、アメリカ合衆国の(1)ピッツバーク大学学習・発達センター(13〜16日)、(2)カンザス州オーバーランドパーク市小・中・高等学校・(3)カンザス大学(16〜22日)において、本共同研究関連の資料収集と家庭科の授業を見学した。(佐藤園) 各々の調査結果については、現在、資料整理と分析を進めているところであり、来年度以降、大学紀要等で発表していく予定である。
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