研究課題/領域番号 |
11680275
|
研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
松葉口 玲子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30304562)
|
研究分担者 |
市川 智史 滋賀大学, 教育学部・附属環境教育湖沼実習センター, 助教授 (60274271)
|
キーワード | 消費者教育 / 環境教育 / カリキュラム / 家庭科 / 理科 / 社会 / 総合的学習 / 持続可能性 |
研究概要 |
第1に、小・中・高等学校における学習者の状況を把握するため、生徒とその保護者に対するアンケート調査を実施した。その結果、主として次のような点が明らかになった。(1)環境配慮型消費者行動については、生徒もその親も、環境に配慮した企業の製品を購入するなどの社会的意思決定に関する実行率が低かった。(2)環境問題は科学・技術で解決できるとは考えておらず、精神的豊かさや一人一人の行動の必要性を認識していた。(3)親の方は環境問題について子どもと話していると思っている者が約6割を占めており、子どもは「話す相手」として「母親」をあげる者が約半数、続いて父親と先生を約2割の者があげていた。(4)学校でふさわしい教科しては、親も子どもも「社会科」「家庭科」「理科」「総合的学習」をあげていた。(5)学習会やイベントへの参加意向については、親は子どもと一緒ならば参加したいと思っているが、子どもは友人となら参加したいと思っており、親子間のギャップが明らかとなった。 第2に、ユネスコ・ユネップにおける「若者と持続可能な消費」プロジェクトの開始やOECDにおける「持続可能な消費のための教育と学習に関するワークショップ」など、国際的にも「持続可能な消費」に関する議論が、その「教育/学習」の議論の段階に入ったということが判明したため、その詳細について検討した。 以上の結果をふまえ、最終的に消費者教育と環境教育の連接カリキュラム試案を作成した。
|