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2000 年度 実績報告書

小学校「総合的学習の時間」を活用した英語学習指導に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680282
研究機関創価大学

研究代表者

関田 一彦  創価大学, 教育学部, 助教授 (70247279)

研究分担者 吉川 成司  創価大学, 教育学部, 助教授 (30191555)
キーワード総合的な学習の時間 / 英語活動 / 国際理解教育 / 英語教育 / 協同学習
研究概要

本年度は協同学習を基盤にした英語活動を試験的に行い、そこから実践的な知見を得る事が目指された。そのために、1)協同学習の入門的研修会を開催し、協力者の協同学習に関する教授スキルアップを図り、2)協力者による英語活動を試験的に実施した。以下に、そこで得られたいくつかの知見を記す。
民間の教育団体であるグローブ・インターナショナル・ティーチャーズ・サークルが開発した英語教材を用いた授業を東京都西多摩郡にあるM小学校4年1組で1学期の終わりに実施した。このクラスは英語活動の事前準備として、NHKの教育番組「エイゴリアン」の定期的な視聴を4月から3ヶ月間行ってきた。その上で、人間の五感に関する表現を英語で学ぶという活動であった。五感の機能を体験的に確認しながら、それを英語(英単語)に対応させるという作業は、単語の意味を理解するには有効である。しかし、放送番組のようにテンポ良く与えられる刺激や情報に反応していればよい、という半ば受身的な活動ではなく、自らが意識化している五感の働きを日本語ではなく英単語に置き換える、という主体的な取り組みを要求されるこの活動では、英語活動に対する学習者のレディネスだけでなく、参加型の学習活動一般に対する学習態度(学びの構え)による差が窺えた。
また、教師の側の心理的負担はかなりのものであった。英語を学ぶというより英語に慣れるための活動である、と理解していても発音や文法などがどうしても気になってしまう。放送番組などで"お手本"的な発音や表現を提供すればするほど、それらしく真似することを意識してしまう。遊びの感覚で接する子供たちには有益でも、教える立場を離れることができない教師にとって、やはり遊び感覚ではすまないのであろう。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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