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1999 年度 実績報告書

聴覚障害児の数学的概念の形成における操作的意味への固執性の克服

研究課題

研究課題/領域番号 11680283
研究機関関東学院大学

研究代表者

江森 英世  関東学院大学, 工学部, 助教授 (90267526)

研究分担者 森本 明  筑波技術短期大学, 一般教育等, 助手 (60289791)
キーワード聴覚障害児 / 数学教育 / 操作的意味 / 構造的意味 / コミュニケーション
研究概要

本研究の目的は,数学的概念の形成における聴覚障害児の操作的意味への固執性と,その固執性の克服に他者とのコミュニケーションがいかなる効果を発揮することができるかを解明することである.この目的を達成するために,平成11年度は,目標(1)「数学的コミュニケーションによってもたらされる操作的意味と構造的意味の同定」,目標(2)「聴覚障害児のコミュニケーションの特性分析」,目標(3)「聴児のコミュニケーションの特性分析」と目標(4)「聴覚障害児と聴児のコミュニケーションの特性の比較」,について検討してきた.目標(1)と(2)については,コミュニケーションの主観性の原理に着目することで,メッセージに付加・解釈される意味として操作的意味と構造的意味があることを指摘し,特に聴覚障害児のコミュニケーションでは操作的意味への固執が見いだされることを指摘した.また,目標(3)と(4)について検討するなかで,操作的意味への固執は聴覚障害児に限らず,聴児のコミュニケーションにも見いだされることがわかってきた.
次年度は,目標の(5)である「聴覚障害児の操作的意味への固執性の同定」と,目標の(6)である「聴覚障害児の操作的意味への固執性克服の方策としてのコミュニケーションの効果分析」を行うことが課題である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 江森 英世: "コミュニケーションにおける高位概念の形成と複層二分法"日本数学教育学会第32回数学教育論文発表会論文集. 89-94 (1999)

  • [文献書誌] 森本 明: "数学的概念の構造的意味の伝達における異なる構造化"日本数学教育学会第32回数学教育論文発表会論文集. 95-100 (1999)

  • [文献書誌] 森本 明,江森 英世: "数学的概念の構造的意味の伝達に伴う二重の困難性"日本科学教育学会学会誌「科学教育研究」. 23巻5号. 357-364 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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