研究課題/領域番号 |
11680290
|
研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
細谷 美代子 筑波技術短期大学, 聴覚部・一般教育等, 助教授 (30282370)
|
研究分担者 |
石原 保志 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター・聴覚障害系, 助教授 (70212917)
|
キーワード | 聴覚障害 / 音声入力 / 文字表示 / 聴覚障害教育 / 字幕 / リアルタイム / 言語教育 / 音声認識 |
研究概要 |
本年度の研究は概ね当初の研究計画に沿って行われた。 基礎的準備として音声認識ソフト(IBM社・ビアボイス)のエンロール、発話者のマイク装着に関する学生評価に関する調査、文語的表現の認識度調査を行った。ソフトの認識語彙は日常的会話・事務文書はカバーするが、文学的言語的講義場面では必ずしも十分な認識レベルではない。この改善のために、講義内容に合わせて語彙数を増やした。 講義中の発話内容を100パーセント完全に文字表示することは、最善ではない。必要なことを的確に文字表示させるためには、発話者が音声入カシステムの操作に習熟し、適切にコントロールする必要がある。操作の習熟および効果的利用の解明を目的として講義をビデオに収録し、分析検討した。 今年度の研究成果から、システムの有効的利用法を開発するためには、広く様々な教育活動の場における実験、応用に基づくデータが必要であることが示唆された。この見地に照らし、有意義なデータを収集するべく新たに複数の研究協力者を得た。来年度はこれらの協力者と共に研究を進める。また、研究開始後、新たに他社の音声認識ソフトが発表された。これらの比較検討も来年度の課題とする。
|