研究課題/領域番号 |
11680309
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
伊東 祐郎 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (50242227)
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研究分担者 |
小林 幸江 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40114798)
横田 淳子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40200894)
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キーワード | 外国人児童・生徒 / 日本語教育 / 第二言語習得 / 日本語力 / 文章表現力 / 母語 |
研究概要 |
平成11年度は、任意で選定した全国の小学校・中学校に在籍する外国人児童生徒を対象に、文章表現力テストの試案を実施した。実施は、平成11年10月から12月までの3カ月間を実施期間として設定した。日本人の日本語力を指標にするために、日本人児童生徒への受験も依頼した。実施に協力した学校数は、依頼校のうち約70%ほどであった。回収した答案用紙は、すべての受験者の氏名を除き、コード番号をつけ、コンピュータに入力した。今後の分析を効率よくおこなえるようデータベース化した。採点・評価をおこなったが、現在、マークシートへの成績の書き込みをおこなっている。外国人児童生徒が在籍学級で必要となる日本語力の水準を明らかにするために、日本語指導者及び教科担任教師に対しておこなった日本語力に関するアンケート調査の結果をまとめた。その概要は、センター紀要に掲載されることになっている。現在、印刷中である。採点・評価の結果は、統計処理を行いテスト試案の問題項目の分析を行う計画である。試験問題用の統計処理ソフトの海外からの入荷が遅れたため、次年度にかけておこなう予定である。本年度の実績としては、研究に必要な調査(テストの実施)を終え、必要な情報が収集できたことと、分析評価のための基礎が整ったことである。それと、アンケート調査から、受験者の年齢・母語・日本語学習歴等の要因とテスト結果の関係が考察でき、日本語力測定に関係するさまざまな要素を明らかにできた点にある。
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