平成12年度は、前年度に全国の小学校・中学校に在籍する外国人児童生徒を対象に行った日本語力測定テストの結果を、マークシートへ入力した。問題項目の分析および統計的評価を行うための資料作りが中心であった。 日本語指導者及び教科担任教師に対しておこなった日本語力に関するアンケート調査の結果をまとめ、センター紀要に掲載した。 採点・評価の結果は、試験問題用の統計処理ソフトの環境整備が完了したため、統計処理を行いテスト試案の問題項目の分析を行っている。この作業は、今年度から次年度にかけて順次分析を進める予定である。 併せて、児童生徒を対象に行った日本語習得の研究論文の収集および研究を概観した。また、子どもの作文力に関する先行研究資料を研究し、作文力の様相をまとめた。 本年度の実績としては、研究に必要な調査(テストの実施)に基づき、分析評価のための基礎資料を作成できたことである。また、平行した行った先行研究資料の収集と分析が行えたことである。アンケート調査から、受験者の年齢・母語・日本語学習歴等の要因とテスト結果との関係を統計的に分析し、まとめられたことは研究基盤としての基礎資料を充実させることができた。
|