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2000 年度 実績報告書

インビトロ毒性試験における計画法と解析法の標準化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680328
研究機関東京理科大学

研究代表者

吉村 功  東京理科大学, 工学部, 教授 (30010797)

キーワードマウスリンフォーマ試験 / 代謝協同阻害試験 / 細胞転換試験 / 統計解析 / 用量反応関係 / インビトロ毒性試験
研究概要

本年度は毒性試験として,(ア)Mouse lymphoma assay,(イ)代謝協同阻害試験,(ウ)細胞転換試験,のそれぞれについて,バリデーション研究での統計解析法を提案し,かつそれに基づいた解析を行った.代謝協同試験と細胞転換試験については,バリデーション研究に取り入れるべき化学物質の種類とそれが持つべき特徴についても検討した.
このうちの(ア)での提案は,英国変異原学会からの提案と異なる実験法にたいするデータ解析法の提案であったため,これを世界の標準にして良いかどうかが2001年3月のサンディエゴ・ワークショップで最大の論点となった.3月の時点では,これについての最終結論が出ず,7月のノッチンガム・ワークショップを経て,11月の静岡・ワークショップで最終結論を出すことが確認された.提案者としての感触では,提案手法の有効性については問題がなく,英国の提案と並列的に標準手法とするか,英国の提案より有効と判断するかだけが,今後のワークショップでの焦点になると思われる.
(イ)(ウ)においては,毒性検出法のバリデーション研究では,毒性の明らかな物質ばかりでなく,毒性の認められない物質をも被験物質に含めるべきことを,実験計画上の注意点として明らかにした.そうしないと,第1種の過誤確率が大きくなる危険があることを指摘したものである.これは実験家に見逃されやすい実験計画上の重要視点であり,これを実験家に納得してもらったことが,共同研究の一つの成果である.これは今後の日本の細胞毒性試験バリデーション研究の質を向上させるものと言える.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 土屋敏行 他39名: "An Interl aboratory Validation Study of the Improved Transformation Assay Employing Balblc 3T3 Cells"ATLA. 27. 685-702 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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