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1999 年度 実績報告書

追跡可能な放送型暗号系に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680348
研究機関東京工業大学

研究代表者

黒澤 馨  東京工業大学, 工学部, 教授 (60153409)

キーワード情報セキュリティ / 暗号 / 放送型暗号系 / 追跡可能暗号系
研究概要

放送方暗号系においては、センタは加入者に復号用の鍵を配布する。しかし、不正な加入者はそれらから海賊版の復号器を生成し、非加入者に与えてしまうかもしれない。n人の加入者のうち高々k人が結託して海賊版の復号器を作ったとしても、その海賊版の復号器から犯人を割り出せる方式を(k,n)しきい値追跡可能暗号系と呼ぶ。従来の方式は鍵サイズ、暗号文サイズが非常に大きい、という欠点を有していた。申請者はEurocrypt'98という国際会議において、鍵サイズ、暗号文サイズの下限を尊出すると共に、これらの下限を等号で満たす最適な方式を提案した。この方式に対し、Stinson and WeiはSAC'98という国際会議において線形攻撃と呼ばれる攻撃法を示した。さて、(k,n)しきい値追跡可能暗号系は、鍵生成アルゴリズム、暗号化アルゴリズム、復号アルゴリズム、犯人追跡アルゴリズムの4つのアルゴリズムから構成される。本研究では、申請者のEurocrypt'98の方式に対し、新しい犯人追跡アルゴリズムを開発し、このようにすればStinson and Weiの攻撃のみならず、全ての攻撃に対し安全であることを示した。この結果は申請者のEurocrypt'98の下限は厳密であり、かつ申請者の方式は最適であることを示している。本研究の成果は平成12年4月17日〜18日に米国Rutgers大学にて開催されるDIMACS(Discrete Mathematics and Theoretical Computer Science)Workshopにてacceptされ、発表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kurosawa,Desmedt,Burmester: "The Failare of the Boneh-Franklin/Stinson-Wei attach"DIMACS workshop. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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