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1999 年度 実績報告書

人工現実感による大型造形と実空間への出力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680350
研究機関新潟大学

研究代表者

石井 郁夫  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80018481)

キーワード仮想造形 / 広域仮想空間表示 / VRML / LOD / Octree / Lenticular LCD
研究概要

今年度は主として大型造形に適した人工現実感環境の構築を行うため,広域高解像度人工現実感提示装置と広域人工現実感表示処理方式を開発した.
開発した広域高解像度人工現実感提示装置は,手押し台車上に設置した高解像度レンチキュラLCD(1280×1024画素)立体表示装置を覗き窓として仮想世界を表示する.ディスプレイ上部にマーカを取りつけ,固定位置の単眼高速デジタルカメラのマーカ映像からディスプレイの位置・姿勢を計測する.10数m四方程度の領域を移動しながら運動視差付き仮想空間表示ができる.この表示装置を大型造形用仮想空間表示装置とする.
広域人工現実感表示処理方式では,広域仮想空間表示に必要な形状精度制御と仮想物体加工制御を両立させる新しいモデリング法を開発した.観察者から遠い物体ほど詳細表示が不用になるので描画効率向上のためVRMLではLOD(Level Of Detail)と呼ばれる形状精度制御方式が採用されている.しかしVRMLでは造形作業に不便なモデリング法であること,造形作業に適した既存モデリング法ではLODが考慮されていないこと,既存のLOD方式では数レベルの段階的LOD制御でレベルの切り替わりによる形状変化が目立つことなど問題が多い.新開発の方式はOctree空間を利用して形状精度制御と仮想物体加工制御を両立させる方法を採用し,加工過程で即座に各精度レベルの形状を自動生成できること,形状特徴パラメータという概念を導入することによって形状に適応した多段階の形状制御精度が可能になりレベルの切り替わりが目立たないこと,外形だけでなく内部構造の表現が可能であることなど多くの特徴が得られた.詳細を近日中に発表の予定.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 若月大輔,石井郁夫,今井博英,高橋章: "広域仮想空間提示の一方法と空間中のオブジェクトモデリング法"日本バーチャルリアリティ学会 第4回大会論文集. 355-358 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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