研究概要 |
本年度は以下の項目について研究を行った. 1.メモリアクセス機構の詳細解析 SH-RISCプロセッサ上で,H.263画像・音声処理を行なう際に,メモリアクセスがどのように行われているか,またメモリから読み出したデータに対しどのような処理を施しているかについて詳細に解析し,本研究で実装するモジュールの基本構成に対する指針について検討した. 2.画像処理演算機能の提案 処理量が極めて大きい,動き検出の過程を実行するためのSIMD(Single Instruction Multiple Data)演算20種48命令を提案し,動き検出に適用した場合の効果を測定した. 3.メモリインタフェースバッファの検討 Virtual Channel SDRAMのレジスタバッファを有効利用するメモリインタフェースバッファを提案し,上記画像処理演算機能の遅延を隠蔽することが可能となる.この機構を検討した. 4.多機能化メモリアクセスモジュールのVLSIアーキテクチャ インタフェースバッファレジスタとSIMD演算器を用いた多機能化メモリアクセスモジュールのVLSIアーキテクチャを提案した.
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