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1999 年度 実績報告書

形状モデリングと融合したレンダリングアルゴリズム

研究課題

研究課題/領域番号 11680369
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大野 義夫  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20051865)

キーワードコンピュータグラフィックス / 形状モデリング / レンダリング / wrinkly曲面 / フラクタル
研究概要

自然界には,人工的な物体とは異なり,一見,きわめて複雑な形状をした物体が数多く見られる.こうした自然物体の形状は,スケールの変更に不変な,フラクタル形状によって近似できるものが多い.このため,コンピュータグラフィックスの分野では,樹木,山岳などの表現に,従来からフラクタルがしばしば用いられてきた.
しかし,フラクタルを生成する手続きが大域的であるため,フラクタル形状には部分的な変更がむずかしいという大きな欠点がある.
このため,スケール変更に不変であるというフラクタルの性質を残した上で,局所的な変更を行うことのできる曲面として,wrinkly曲面を開発した.従来はwrinkly曲面を適用できる座標系に強い限定があったが,これを緩和して,2つのパラメータで規定される空間を不規則に接続した座標空間にもwrinkly曲面を生成することに成功した.この成果によって,wrinkly曲面の適用範囲を大幅に広げることができた.
今後はこのwrinkly曲面の性質を生かした,効率のよいレンダリングアルゴリズムを検討する.Wrinkly曲面は,再分割曲面やフラクタルと同様,ある手続きの極限状態として定義される曲面であるので,レンダリングによって生成する画像の室を考慮した,再分割レベルの制御を行うことにより,そのようなアルゴリズムを構築できるものと考えている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤本 忠博: "制約付き不規則メッシュ上でのwrinkly曲面の形成"情報処理学会論文誌. 40・10. 3672-3684 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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