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2001 年度 実績報告書

グラフスペクトル法によるインタラクティブ画像検索

研究課題

研究課題/領域番号 11680392
研究機関九州芸術工科大学

研究代表者

浦浜 喜一  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10150492)

研究分担者 小野 直樹  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (60185642)
キーワード画像検索 / ファジィクラスタリング / グラフスペクトル法 / フィルタリング検索 / ブラウジング検索
研究概要

マルチメディアデータの内容記述様式がMPEG-7として標準化されたが,MPEG-7は検索手法については触れていないので,効率的なマルチメディア検索システムの開発提案が各研究機関で行なわれている.本研究でも,画像やビデオなどのマルチメディアの検索手法として,特にユーザとのインタラクティブ性に注目して,効率的な方法を提案し,検索システムを作成した.
まず最初に,インタラクティブな検索にはデータの視覚化によるブラウジングが有用と考え,画像やビデオの視覚化法としてグラフスペクトル法に基づく手法を開発した.この際,画像やビデオの特徴ベクトルは非常に高次元であり,ディスプレイでの表示は2次元か3次元であるので,効率的な次元圧縮が必要となる.このため,データ間距離の性質を利用した線形次元圧縮法を開発し,これによって高速で高性能なデータ表示が行なえるようになった.一方インタラクティブな検索では,類似検索も高速である必要がある.一般に高次元データの類似検索は計算量が多く,リアルタイムに応答するには効率的な高速化が必要となる.これについても,データの距離の性質を利用したフィルタリング検索法を開発し,リアルタイム応答に十分な高速性を達成できた.
以上の類似検索法とデータ表示法とに基づいて,ユーザのクエリ選択と検索結果表示をインタラクティブに進めていく画像検索システムをVRMLを用いて作成し,ユーザビリティの高い検索が行なえることを実証した.また同様な検索手法をビデオにも応用し,ビデオをクエリとして類似ビデオを検索するシステムを開発した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 井上光平, 浦浜喜一: "低次元でのフィルタリングを利用した画像検索"電子情報通信学会論文誌. J84-D-II, 1. 222-224 (2001)

  • [文献書誌] 堀田政二, 井上光平, 浦浜喜一: "ファジークラスタリングによる視覚化と検索のグラフ構造データへの応用"電子処理学会論文誌:データベース. 42, SIG1. 70-79 (2001)

  • [文献書誌] 堀田政二, 井上光平, 浦浜喜一: "重み付きグラフからのファジークラスタ抽出"電子情報通信学会論文誌. J84-A, 3. 351-359 (2001)

  • [文献書誌] 井上光平, 浦浜喜一: "参照画像を用いるビデオの類似検索"電子情報通信学会論文誌. J84-D-II, 7. 1533-1536 (2001)

  • [文献書誌] 堀田政二, 井上光平, 浦浜喜一: "次元削減とクラスタリングに基づくフィルタリングによる画像検索の高速化"映像情報メディア学会誌. 55, 11. 1543-1546 (2001)

  • [文献書誌] 堀田政二, 浦浜喜一: "次元削減とクラスタリングに基づく画像の近KNN似検索"映像情報メディア学会誌. 55, 12. 1665-1668 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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