研究課題/領域番号 |
11680416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 実 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (90127184)
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研究分担者 |
作村 勇一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50324968)
石井 信 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (90294280)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 半構造データ / オブジェクト指向データベース / 型制約 / 推論問題 / 経路式 |
研究概要 |
1.従来のデータベースでは、あらかじめ設計されたデータベーススキーマのもとで決められたフォーマットのデータが格納されることを前提としてきた。最近研究され始めた半構造データは(共通した概念のものであっても)個々の構造が微妙に異なるデータのことで、厳密なデータベーススキーマをあらかじめ設計することは困難である。半構造データであっても満たすべき性質をあらかじめ分析・抽出することは可能であり、本研究では特に属性の型に着目し、半構造データ特有の曖昧さを含む型に関する情報が表現できる制約を導入し、その制約に関する基本的な問題を解くことを目的とし、以下の成果を得た。 2.SC(specialization constraint)と呼ばれる属性の型付けに関する制約の概念を、半構造データが満たすべき制約も表現できるように拡張した。具体的には、これまでSC中に記述できる経路式は曖昧さの無い確定した経路だけであったが、半構造データに適応するため経路の集合が表せるように一般化した。 3.推論問題(あるSCσがSCの集合Σの論理的帰結であるかどうかを判定する問題)を解くための基礎となる健全かつ完全な公理系(推論規則の集合)を求めた。 4.推論問題、及び、その補問題(σがΣの論理的帰結でないかどうかを判定する問題)に対して、それぞれ半判定可能であるための条件を求めた。 5.上記の結果から、経路集合を文脈自由言語で表現すると、推論問題は決定不能であり、一方、経路集合が正規言語で表現されていれば、決定可能であることが結論できる。 6.経路式の航行可能性問題(指定された経路に沿って航行可能な制約を満たすデータベースが存在するかどうかを判定する問題)についても、推論問題と同様の結果を得た。
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