• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

処理単位ワークフローによる協同作業支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680429
研究機関西南学院大学

研究代表者

史 一華  西南学院大学, 商学部, 教授 (90249623)

キーワードデータベース / ワークフロー / 協同作業 / 並行処理制御 / マルチバージョン / 一貫性管理 / 処理単位 / 後退復帰
研究概要

本年度では,次の3つの部分で研究を行った.
1.「マルチバージョンデータベースにおける並行処理制御方式に関する研究」
前年度に引き続いて,ワークフローによって表される作業手順が,協調型データベースの並行処理制御で果たす役割について検討した.協同作業では,修正前のデータも残す,各処理単位の検索できるバージョンに対する制限を設けない,処理単位の後退復帰を避けるといった要求がある.このため,データのバージョンを記憶するマルチバージョンデータベースにおいて,ワークフローに従って作成されたデータ集合は一貫していると定義し,そのようなマルチバージョンデータベースにおける並行処理制御は,処理単位を後退復帰させることなく実用的な方法で実現できることやワークフローで表される一貫性情報は利用者の各種の検索に対する要求を支援するためにも役立つことを示した.
2.「ワークフローに基づく協同作業環境の構築」
1のデータベースの処理単位モデルの検証とフィッドバックをはかるため、DesignLabという論理回路CADシステム上に協同作業支援環境の構築を試みた.この協同作業環境では,CADデータのマルチバージョンを記憶できるとともに,CAD設計の作業手順(ワークフロー)をデータベースの一貫性制約として定義し,それに基づいて協同作業に対する制御を行う.実装されたシステムを通して,1の方法では,グループレベルの協同作業とワークフローに基づく一貫性の管理という2つの要求とも支援できていることを確認できた.
3.「デジタルライブラリにおける協同作業に関する研究」
デジタルライブラリにおける協同作業環境について,協同教材開発・相互学習などの協同作業を支援するためのWEB型協同学習環境管理システムの構築を行っていた.このシステム自身は,すでに実際の教育現場で利用できるようになっている.教材の拡張や共用の可能性を向上するため,各種デジタルライブラリの統合が必要となる。現在,XMLによる統合について研究を行っている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 徐海燕,古川哲也,史一華: "マルチバージョンデータベースにおけるワークフローに基づく並行処理制御"情報処理学会論文誌:データベース. (to appear). (2001)

  • [文献書誌] 徐海燕,荻野篤浩,史一華: "ワークフローに基づく協同作業支援環境の構築"福岡工業大学情報科学研究所所報. 11. 71-78 (2000)

  • [文献書誌] 史一華,石原好宏,佐賀信裕: "デジタルキャンパス:イントラネットにおける学習情報システムの構築について"福岡工業大学研究論集. 33巻1号. 39-45 (2000)

  • [文献書誌] 史一華,徐海燕: "WEB型統合学習管理システムの構築"西南学院大学商学論集. 47巻2号. 79-94 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi