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2000 年度 実績報告書

非凸型最適化問題に対する逐次半正定値計画緩和法

研究課題

研究課題/領域番号 11680441
研究機関東京工業大学

研究代表者

小島 政和  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (90092551)

研究分担者 藤澤 克樹  京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40303854)
戴 陽  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 講師 (40244678)
キーワード半正定値計画問題 / 非凸型最適化問題 / 2次計画問題 / 緩和 / 数理計画法 / 組合せ最適化 / 主双対内点法
研究概要

主として以下の課題(a)および(b)に関して研究を行った.
(a)逐次半正定値計画緩和の並列計算アルゴリズムを実装し,その数値計算実験を大規模に行った.
テスト問題としては,応用上重要な0-1整数2次最適化問題,線形不等式条件付き2次最適化問題,2段階2次最適化問題,2次分数和最適化問題等を乱数を用いて生成した.計算機環境としては,東京工業大学松岡研究室のPC-クラスタを用いた.その結果,計算時間においては最大128台のCPUを並列に稼働し,約100倍の高速化を実現した.問題の規模も従来の単一CPUによる計算アルゴリズムでは解き得なかった大規模な問題を扱うことが出来た.さらに,ほとんどの問題において精度の高い近似最適値が得られた.
これにより,2年間の研究で設定した研究成果が得られたと言って良い.
(b)より大規模な問題に計算効率よく逐次半正定値緩和を適用するために,半正定値計画問題に対する計算手法をそのものを高速化する研究を行い予備実験を行った.特に,主双対内点法にconjugate gradient法の組みの研究を行った.この工夫は,低精度の近似最適値が求められれば十分である大規模な(従来解けていたサイズの20倍程度)最大クリーク問題,最大安定集合問題等の組合せ最適化問題の最適値の見積もりに極めて有効に働くことを検証した.また,半正定値補完の理論に基づく主双対内点法を提案し,計算機に実装し,予備的な計算実験を行った.その結果,行列近似問題,平面グラフ上の最大カット問題,0-1整数2次最適化問題等の特殊な疎なデータ構造持つ大規模問題に対しては,提案した方法が極めて有効に働くことを検証した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小島政和: "Cones of Matrices and Successive Convex Relaxations of Nonconvex Sets"SIAM Journal on Optimization. 10巻・3号. 750-778 (2000)

  • [文献書誌] 小島政和: "Discretization and Localization in Successive Convex Relaxation for Nonconvex Quadratic Optimization Problems"Mathematical Programming. 89巻・1号. 79-111 (2000)

  • [文献書誌] 小島政和: "Complexity Analysis of Conceptual Successive Convex Relaxation Methods for Nonconvex Sets"Mathematics of Operations Research. (掲載予定).

  • [文献書誌] 福田光浩: "Exploiting Sparsity in Semidefinite Programming via Matrix Completion I : General Framework"SIAM Journal on Optimization. 11巻・3号(掲載予定). 647-674 (2001)

  • [文献書誌] 藤澤克樹: "SDPA(半正定値計画問題に対するソフトウェア)"オペレーションズ・リサーチ. 45巻・3号. 125-131 (2000)

  • [文献書誌] 戴陽: "Generalized of LMT-heuristics for several newclasses of optimal triangulations"Computational Geometry : Theory and Applications. 17巻・1号. 31-68 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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