研究概要 |
1.菊田はW.H.Ruckle氏と1995年4月以来Accumulation Game(ある種の探索問題を2人ゲームとしてモデル化して探索者の最適な探索方法を求める研究)についての共同研究を行ってきた.Ruckle氏(Clemson大学名誉教授)が神戸商科大学に客員教授として滞在中(1999年10月〜2000年9月)である.菊田は探索問題その他について同氏と共同研究を遂行中である. 2.上記研究の一部として,Quiet Accumulation Gameのvariationsの分析を行い、ゲームを解いた.菊田はこの成果を「第41回連合王国オペレーションズ・リサーチ学会年会」(1999年9月,エジンバラ,連合王国)の探索問題のセッションで発表した.また,他参加者と意見交換を行った. 3.菊田は2.における報告と同内容を,研究集会「不確実・不確定性のもとでの数理的決定理論」(1999年10月、京都大学)で報告した。Ruckle氏もAccumulation Game(Continuous Case)について報告された. 4.菊田はRuckle氏との上記1.共同研究の成果の概要を「オペレーションズ・リサーチとゲーム理論およびその経済や産業への応用に関する第3回国際会議」(2000年1月,チェンナイ,インド)で報告した会議録は国際誌に掲載の可能性がある. 5.菊田・濱田・木庭は従来から分散システムの一つのモデルであるコーラムの探索複雑度(システムが障害に対して生き残っているかどうかを調べる費用)に関連して,障害者対探索者の2人ゲームの分析を行ってきたが,その成果を,研究集会「不確実性の下における意志決定のための数理モデルとその応用」(1999年11月,千葉大学)において発表した. 6.グラフ上の探索問題で,グラフがweakly Eulerianの場合,研究が進展する可能性がある.
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