1.Baston氏(Southampton大学、連合王国)が平成12年9月11日から19日まで神戸商科大学に客員教授として滞在された。菊田はBaston氏と、ランデブー探索(Rendezvous Search)について共同研究を行った。相手初期位置が認識できるような場合の解析において、最適戦略を見つける等の成果が得られた。この共同研究は今後も継続する予定である。 2.菊田は平成12年11月22日から25日までカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA、米国)に滞在し、Ferguson教授と探索問題やその関連分野(統計的意思決定問題等)、特に、競合する3つの会社による出店の場所の決定問題について意見交換を行った。同校のShapley名誉教授ともゲーム理論について意見交換を行った。 3.Baston氏と菊田は1.で得られた成果を、研究集会「不確実性の下での数理モデルの構築と最適化」(平成12年11月15日〜17日、京都大学数理解析研究所)において「相手の初期位置を認識可能なランデブー探索について」という題目で発表した(発表者:菊田)。 4.菊田は、従来から行ってきた移動費用を考慮した探索問題についての研究の進展状況について、研究集会「不確実なモデルによる動的計画理論の課題とその展望」(平成13年2月57日京都大学数理解析研究所(短期研究員(共同)))において、「circle上の探索問題」という題目で報告した。この問題については、上記2.のFerguson教授にも数年前からご助言いただいている。モデルのパラメータがある関係を満たす場合にはCircle上の探索問題を解いた。今後、より一般的な状況での最適戦略を追求していく予定である。 5.菊田はRuckle氏(Clemson大学名誉教授、米国)とAccumulation Gameについて共同研究を行ってきた。今後も継続の予定である。 6.菊田は、日本オペレーションズ・リサーチ学会第43回シンポジウム「ゲーム理論とオペレーションズ・リサーチ」(平成12年3月26日、愛知大学)において「探索ゲームとその周辺」という題目で発表した。
|