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1999 年度 実績報告書

ロット化と平準化を考慮したスケジュ-リング

研究課題

研究課題/領域番号 11680454
研究機関早稲田大学

研究代表者

森戸 晋  早稲田大学, 理工学部, 教授 (50134193)

キーワードロット化 / 平準化 / スケジューリング / 生産計画 / 整数計画 / 投入順序付け / 多品種生産 / 在庫の順序調整機能
研究概要

本研究は、ロット化と平準化の両者を考慮した生産の計画をスケジューリングという観点から検討するもので、11年度は問題の明確化と概念的・論理的整理を行い、自動車工場の事例をもとに具体的な問題の検討と解法の構築・評価を進めてきた。
問題の明確化と概念的・論理的整理に関しては、生産現場においてロット化・平準化の融合(妥協)が生産の順序決定、すなわちスケジューリングにいかなる問題が投げかけるかを多角的に検討し、スケジューリングや生産計画の過去の研究との関連を明らかにした。また「品種」とは何かの捉え方を検討する必要が生じたため、その検討を行っている。
自動車工場の事例では、ロット化が要求される塗装工程と平準化が要求される組立工程から成る生産ラインを対象に、投入順序がラインの中で変わらない(つまり、ラインがバランスしていれば、在庫として滞留することがない)という前提の下で、最適な投入順序を決定する問題を取り上げた。これに対して、数理計画法(整数計画法)に基づく投入順序決定法を開発した。この方法では、まず、組立の「車種」平準化を達成する投入順序「パターン」を定め、このパターンにしたがう投入順序の中で塗装工程における色の切り替えを最小化する投入順序を整数計画で定式化して解くものである。計算実験によって提案する方法の性能を評価し、方法の実用性を検討した。
最後に、在庫に「順序調整機能」を持たせることを想定した投入順序計画の検討にも着手した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 太田直樹,森戸晋: "バッファの順序入替機能を用いたロット化と平準化の同時達成"スケジュ-リング学会生産スケジュ-リングシンポジウム'99講演論文集. 197-202 (1999)

  • [文献書誌] 太田直樹,森戸晋: "組立工程が存在するフロ-ショップスケジュ-リング問題に対する分枝限定アプロ-チ"日本経営工学会論文誌. 50・6. 401-407 (2000)

  • [文献書誌] 今泉淳,森戸晋: "ジョブの分枝と重複を許す2工程並列機械スケジュ-リング問題-分枝限定法によるアプロ-チ"日本経営工学会論文誌. 50・5. 308-315 (1999)

  • [文献書誌] 森戸 晋: "生産管理の事典(圓川,黒田,福田(編))第6章"朝倉書店. 18(477-494) (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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