研究課題/領域番号 |
11680455
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
土谷 幸久 創価大学, 通信教育部, 助教授 (10188584)
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研究分担者 |
平館 道子 金沢経済大学, 経済学部, 教授 (50019329)
関谷 章 大東文化大学, 経営学部, 教授 (60051348)
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キーワード | 生存可能システムモデル / オートポイエーシス / ベイジアン |
研究概要 |
本年度は3回の口頭発表の機会を得た。1度目は、平成12年7月9〜12日静岡市で開催されたWAM2000日米経営会議・静岡大会で、Applied Viable System Model:Asian Management System Reconsideredというワークショップを開いたことである。この中で関谷は、The Concept of Stafford Beer's Viable System Model Reconsidered((1))という題名で発表し、土谷は、Autopoiesis of Asian Management((2))という発表を行なった。2度目は、11月13日大東文化大学経営研究所主催のVSMワークショップである。この場で平館は、「ベイジアン時系列分析とVSM」((3))と題する発表をし、土谷は「生存可能システムとしてのオートポイエーシス」((4))という発表を行なった。3度目は、平成13年3月6〜8日イギリスLincoln大学で開催された、システムシンキングセミナーでの土谷の発表である。The Autopoietic Foundation to VSM((5))と題して行なった。前年秋にエスペホが来日した際の議論の継続で有意義だった。 (1)〜(4)は研究成果報告書に収録する。(5)は末尾論文の4章と同等のため、省略する予定である。 基礎論は十分になったため、2年目の研究として実証分析を中心にVSMの研究を進めた。しかし完全な実証研究としては、課題を残したと言わざるを得ない。特に、平館が進めていたベイジアン時系列をVSMに組み込む方法論は、来年以降に持ち越された。 またルーマン等が進めていた、社会システムへのオートポイエーシス論の応用に関して、VSMを基礎に考えるべきであるとの知見を得た。これは、VSMを構造と見るエスペホとは、見解が異なる点であるが、機能として見る場合、両者は整合するというのが我々の立場である。研究成果報告書の4章に触れているが、明年以降明確にし発表したいと考えている。
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