研究概要 |
平成14年度は,平成13年度に引き続きハブ空港の最適配置の数学モデルを作成し、物流、旅客の実績・予測から最適なハブ空港を求める研究を継続した.また,同時に4年間で得られた成果を投稿論文としてまとめることを目標に研究を行なった。成果の一部をISOLDE X(International Symposium on Location Decision X)などで発表し、コメントを受けた。今までの研究成果を整理し,また,各地の学会で発表して得られたコメントも考慮して,データを整理し,モデルを精査して,現在,投稿論文の準備中である。 現在までの研究成果は,12年度は、連続型モデルを作成し、その数学的な特徴、解法のアルゴリズムを研究した.この解法は、球面ボロノイ図と呼ばれる幾何学図形を用いるものである.13年度は、このモデルを用いて実際のデータのもとで最適ハブ空港配置を求めることを、さらに、グループ利用をするモデルについても数学モデルを作成し、解法を考案した.この成果の一部は,南山経営研究に論文としてまとめた。また,派生して,パッキング問題の解法についても研究を行なった。14年度は,地球上のネットワーク網上でのハブの最適配置問題のモデルを考案した。このモデルについては、ネットワーク上のボロノイ分割を用いる解法が有効であるという知見を得た。
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