研究課題/領域番号 |
11680502
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
岡村 昇一 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60115540)
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研究分担者 |
西村 伸 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (60311205)
野村 和泉 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (20280597)
松岡 啓介 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (70023736)
藤原 正己 核融合科学研究所, 所長 (10023722)
磯部 光孝 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (00300731)
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キーワード | トロイダル回転粘性 / 準軸対称性 / MHD安定性 / 最適化法 / プラズマの回転 / Boozer座標 / トルサトロン配位 / CHS-qa |
研究概要 |
前年度に引き続き、準軸対称磁場構造を持つヘリカル型閉じ込め装置の設計を進めた.今年度の設計の重点は、配位の物理的特性をさらに高度なものに改良することと、実験装置としての技術的設計をつめることである.配位の改善としては、2b32配位に中間的ベータ値でのMercier安定性を完全にする方向での最適化を行い、真空配位からベータ値5%まで連続的にMercier安定な配位2b32m3を得ることができた.この配位は同時にプラズマの圧力に対して強い構造を持っている.すなわち磁気軸シフト量が2b32に比べて約20%程度少なくなり、同時にPfirsh-Schluter電流の値も減少している.また磁場スペクトルの構造も2b32よりもさらに軸対称性の良いものとすることができた.装置設計の方では、まず一番重要な要素としてモジュラー・コイルの設計を行い、導体の巻き方までを含めた詳細設計を行った.7.4mm角のホロー・コンダクターを用いて、16層のダブルパンケーキを5対重ねた構造とする.この導体部を厚さ30mmのステンレス製コイル・ケースで被ったものを、一つのモジュラー・コイルとする.モジュラー・コイルはトーラス全部で20個とし、磁場強度1.5Tを発生する.トーラス半径は1.5mである.コイルの力学的サポートは、まずステンレスのコイルケースによって支えられ、コイルが受けるトーラス中心への向心力は、トーラス・センターに置いたポールとハニカム構造を持つ支持板とで支える.部分的な補強として、一部のモジュラー・コイル間に支持棒を挿入する.さらに磁場構造の制御を行うための、補助モジュラー・コイルとポロイダル・コイル系の設計も行った.
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