研究課題/領域番号 |
11680525
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
野村 哲 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (20008155)
|
研究分担者 |
阿部 淳一 筑波大学, 農林学系, 助手
徳増 征二 筑波大学, 生物科学系, 助教授
石川 真一 群馬大学, 社会情報学部, 講師 (80251015)
|
キーワード | 火山地形 / 火山植生 / 協調的保全 / 菌根菌 |
研究概要 |
本研究では、日本を代表する自然景観のひとつである火山地域の地形、およびそこに特異的に成立する植物群集を、共に保全し未来に残すために必要な、基礎的な知見を確立することを目的とする。本研究で目的とする基礎的な知見とは、自然景観の管理・保護に必要な知見のうち、以下の4点である。 1.火山地形(構造土、火砕流、浸食谷など)と植物群落の分布マップ 2.火山地域の植物群落の成立と、土壌母材(熔岩、火山灰など)の生成年代・質(PH、硬度など)の関係 3.火山地域に植物が確立する際の、土壌菌類およびVA菌根菌の役割 4.火山地域において、人間活動が植物群落と地形に及ぼす影響 本年度は、火山地形と植物群落の分布マップの作成を行った。草津白根火山地質図と現存植生図(1981年作成)をもとに2回の現地踏査を行って、火山地質・地形と植生の対応関係を確認し、類型化した。もっとも顕著な類型は、 1.本白根火砕丘上に成立するダケカンバ林(標高2120m付近) 2.空釜でのハイマツーシラベーダケカンバの分布高度逆転現象(標高2110m) 3.逢ノ峯火砕丘上に成立するシラベ林(標高2070m付近) 4.青葉溶岩上に成立するササ純群落(標高1800m付近) 5.白根火砕丘上に成立する菌根性植物群落(標高2000m付近) である。
|