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1999 年度 実績報告書

遺伝子発現から見た粒子状物質の包括的毒性評価

研究課題

研究課題/領域番号 11680563
研究機関国立環境研究所

研究代表者

平野 靖史郎  国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 主任研究官 (20150162)

キーワード酸化チタン / 肺胞マイクロファージ / デイファレンシャル-デイスプレイ / 貧食 / Krox-20 / ノーザンハイブリダイゼーション / PCR / 繊維状粒子状物質
研究概要

デイファレンシャル-デイスプレイ法を用いて、マクロファージが微細球形粒子と繊維状粒子を貧食したときに異なる発現が見られる遺伝子を同定し、粒子状物質の吸入毒性発現機序を解明することを目的とし実験を行った。
SDラットから得た肺胞マクロファージをRPMI1640(10%FBS)中20時間前培養した後、最終濃度が100μg/mlとなるように微細球形酸化チタン(S-TiO2)あるいは繊維状酸化チタン(F-TiO2)を加えさらに3時間培養した。トリゾールを用いて肺胞マイクロファージより全RNAを抽出し、33pを用いたデイファレンシャル-デイスプレイを行い、F-TiO2を暴露した肺胞マイクロファージに特に強く発現するmRNAを調べた。ゲルより相当するバンドを切り出しPCRにて増幅の後、TAクローニングを行いシークエンスを行った。また、ノーザンハイブリダイゼーションにより、クローニングされたcDNAがデイファレンシャル-デイスプレイにて見いだされた変化に相当することを確認した。F-TiO2を貧食することにより発現する遺伝子が、肺胞マイクロファージの非特異的接着に由来するか否かを、カルチャーデイッシュに接着した肺胞マイクロファージから得た全RNAを用いてノーザンハイブリダイゼーションにより調べた。
シークエンス結果をホモロジー検索したところ、F-TiO2貧食時に肺胞マイクロファージに発現する遺伝子がラットkrox-20とほぼ一致した。またノーザンハイブリダイゼーション法を用いて、F-TiO2の貧食に伴いkrox-20の発現が上昇することを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Seishiro Hirano,Mitsuru Ando,Sanae Kanno: "Inflammatory responses of rat alveolar macrophages following exposure to fluoride"Arch Toxicol. 73. 310-315 (1999)

  • [文献書誌] Hiroki Kitajima,Seishiro Hirano,Kazuo T.Suzuki: "Upregulation of heme oxygenase gene expressio in rat lung epithelial cells following exposure to cadmium"Arch Toxicol. 73. 410-412 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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