研究課題/領域番号 |
11680581
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
敷田 麻実 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (40308581)
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研究分担者 |
坂井 恵一 石川県のと海洋ふれあいセンター, 研究員
日高 健 近畿大学, 農学部, 講師 (30309265)
遠藤 孝夫 金沢工業大学, 工学部, 講師 (90288267)
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キーワード | 沿岸域 / 海岸 / 植生 / パラグライダー |
研究概要 |
沿岸域の自然環境度を評価するために、モーターパラグライダーにより低空からの航空写真を撮影し、セミマクロGIS(地理情報)データを作成することを目的とした研究を行った。さらにそのデータを基に、自然環境の保全度に加え、水産業や海洋レクリエーションなどの人間活動による利用価値と生態系の価値も含めて指標化し、沿岸域環境の価値を評価することを目的とした。 石川県の加賀海岸において、1999年7月から11月にわたって海岸線をモーターパラグライダーで飛行し、高度50mの低空からGPSと連動したデジタルカメラおよび一眼レフカメラで航空写真を撮影し、地上の対象物の位置と形状、面積などを推定する試験を繰り返し行った。 特にその際地上に標的を置き、撮影場所と地上データが一致できるように今回の研究では工夫した。また同時に生態学的データ(沿岸環境・動植物分布)と沿岸域利用データ(漁業活動・護岸やテトラポッドなどの人工構造物の位置データ・観光レクリエーション活動、放置ごみなど)をフィールドサーベイデータから取得し、GISを用いて結合する試みを行った。 その中で、特に海岸植生に注目し、植生のフロントライン(先端)と植物分布を明らかにした。さらに、この植生データをメッシュデータとしてGISソフトウエアを用いてデータベース化した。その結果、海岸の植物分布の面積の算出や植生分布図作成が可能にできた。メッシュごとの沿岸域ポテンシャル評価を行い、海岸の自然環境保全度を評価する手法を研究中である。
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