研究課題/領域番号 |
11680581
|
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
敷田 麻実 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (40308581)
|
研究分担者 |
坂井 恵一 石川県のと海洋ふれあいセンター, 研究員
日高 健 近畿大学, 農学部, 講師 (30309265)
遠藤 孝夫 金沢工業大学, 工学部, 講師 (90288267)
|
キーワード | 沿岸域 / パラグライダー / 植生 / モニタリング / GIS |
研究概要 |
沿岸域の自然環境度を評価するために、モーターパラグライダーにより低空からの航空写真を撮影する技術を開発し、そのモニタリングデータからセミマクロGIS(地理情報)データを作成することにより、自然環境の保全度を評価することを目的とした研究を行い下記の成果を得た。 (1)環境モニタリング手法の確立 狭範囲から広範囲にわたる沿岸域環境を効率よくモニタリングするために、DGPSとモーターパラグライダーを用いた環境モニタリング手法を開発した。環境モニタリング手法は、モニタリングの目的と対象物、範囲に応じて撮影に用いるカメラを選択し、撮影範囲から撮影高度を算出するので、目的に応じた解像度の空中写真を取得できた。 (2)モニタリングデータ地図作成 環境モニタリング手法を用いて撮影された空中写真からモニタリングデータ地図を作成した。地図は、ArcView Image Analysisを用いて幾何補正し、そのまま地図化したため、写真に写っている1つ1つの対象物が位置情報を持っており、モニタリングデータ地図から位置を把握できる。 (3)モニタリングデータ管理システム モニタリングデータ地図は、そのままでは、見比べることしかできない。そこで、詳細な変化を見逃さずに観測するために、GISによるオーバーレイで、モニタリングデータの比較を行うモニタリングデータ管理システムを構築した。 (4)植生モニタリング 石川県加賀市片野・塩屋海岸の海浜植物群を事例として、海浜植物群の植生被覆を管理し、季節に伴う変化量の算出した。そして、海浜植物を抽出して管理・解析することで、植生被覆の変化した面積を算出した。加えて、踏査した海浜植物の分布データを用いることで、変化した海浜植物群の種類を明らかにした。
|