研究課題/領域番号 |
11680624
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 芳一 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80196419)
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研究分担者 |
梶尾 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
片桐 秀樹 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
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キーワード | イノシトール / キナーゼ / ホスホリパーゼD / 小胞輸送 / 低分子量G蛋白 / アクチン / PHドメイン / ラフリング |
研究概要 |
1 構造面から (1)変異PIP5Kの解析:N端又はC端からの欠失を作成することにより、PIP5KcDNAは中央約380アミノ酸にキナーゼ活性がみとめられ、両端はそれぞれこれを調節する機能を有すると考えられる。これは報告されたPIP4Kの3次元構造の解明結果ともよく一致する。 (2)PIP5K3次元構造解明のための結晶形成はまだその目的を達していない。 2 機能面から (1)PIP5Kの細胞内局在: PIP2増減は細胞内で空間的に制御されている。 その合成をPIP5Kが行うが、内因性のPIP5Kは発現レベルが低く検出が容易でない。 外因性のPIP5Kは細胞質と細胞膜ともに存在していた。これは細胞分画によるWestern法でも確認された。上記欠失ミュータントの解析により、細胞内局在に責任のあるドメインを解析している。 (2)他のイノシトールリン脂質の合成: PIP5Kの過剰発現が各種イノシトールリン脂質の量にどのように影響するかを解析するため、細胞より脂質を抽出し脱アシル後、液体クロマトグラフィー(HPLC)により分離しPI-4,5-P2以外に PI-5-P、PI-3、5-P2が生成されることが判明した。 (3)アクチン重合への影響を種々のミュータントPIP5Kで検討している。
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