• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

リポ酸活性化と転移反応の機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680637
研究機関徳島大学

研究代表者

本川 雄太郎  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (40004585)

キーワードリポ酸 / リポ酸転移酵素 / リポ酸活性化酵素
研究概要

リポ酸はビルビン酸、α-ケトグルタル酸、分枝鎖ケト酸脱水素酵素複合体のアシルトランスフェラーゼ及びグリシン開裂酵素系のH蛋白に補欠分子族として結合しいる。動物ではリポ酸がこれらの酵素に結合するには、リポ酸が活性化されlipoyl-AMPとなり、次にリポイル部分がアポ蛋白に転移される。本年度はlipoyl-AMP生成反応を触媒するリポ酸活性化酵素をウシ肝mitochondriaから分離することを試みた。Mitochondriaを超音波で破壊し、105,000xgで遠心した上清をDEAE-Sepharose,hydroxyapatite,Blue-Sepharose,Superdexpg200 column chromatographyを用いて分画し、SDS電気泳動上ほぼ単一に精製した。精製酵素はリポ酸とMgATPからlipoly-AMPを生成する反応を触媒した。反応生成物であるlipoyl-AMPにグリシン開裂酵素系のアポH蛋白と既に分離されているリポ酸転移酵素を加えると、リポ酸がH蛋白に転移され、ホロH蛋白が形成された。リポ酸活性化酵素の活性はlipoyl-AMPをhydroxamateとして測定するとホロH蛋白生成で測定するより約1000倍高く測定されるので、反応機構について更に詳しく検討する必要がある。
一方転移反応については、大腸菌中にウシH蛋白を発現させる場合は、ウシのリポ酸転移酵素ではなく、大腸菌のlipoate-protein ligaseを同時に菌中に過剰発現させると、ホロH蛋白の生成効率が高く、また副反応として起こるオクタノイル化が軽度であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤原 和子 等: "ウシH蛋白のリポイル化"生化学. 71・8. 1087 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi