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2000 年度 実績報告書

酵母をモデル系としたDNA損傷チェックポイントコントロール

研究課題

研究課題/領域番号 11680674
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉本 勝則  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90192616)

キーワード細胞周期 / チェックポイント
研究概要

Replication factor C(RFC)は真核生物において高度に保存されている5つのサブユニットからなる複合体で、DNA複製およびDNA損傷修復に必須な機能を持つ。RFCのサブユニットの一つをコードするRFC5は、DNA複製および損傷チェックポイントコントロールに関与し、Rad53キナーゼの活性化に必要な因子であることが明らかにした。DNA損傷チェックポイントコントロールに必須なBad24蛋白は、5つのRFCサブユニットのうち、Rfc2、Rfc3、Rfc4、Rfc5とは結合するが、Rfc1と結合せず、RFCとは異なる複合体(Rad24複合体)を形成することを示し、この複合体が、DNA損傷チェックポイントコントロールに必須であることを明らかにした。他のチェックポイントコントロール蛋白Rad17、Mec3、Ddc1も複合体を形成するが、この複合体とRad24は結合しないことを見いだした。
ATM関連遺伝子は、真核生物のDNA損傷チェックポイントコントロールに中心的役割をもつが、その制御機構は不明な点がおおい。出芽酵母ATM関連蛋白Mec1と結合する可能性のあるタンパク質を、Two-hybrid法をつかってスクリーニングし、PIE1遺伝子を得た。免疫沈降法により、Mec1とPie1は、in vivoにおいて結合することが確認された。また遺伝子破壊による解析から、Mec1とPie1の機能は遺伝学的に区別できなかった。これらの結果から、Mec1とPie1は、複合体を形成し、チェックポイントを制御していることが示された。しかし、Pie1は、Rad53を基質としたMec1のキナーゼ活性に影響しなかった。Pie1の機能に重要な領域を決定するために、PIE1遺伝子の変異を得た。DNAデータベースをつかった解析から、分裂酵母Rad26およびアスペルギルスUVSDが、Pie1と相同性のある蛋白として同定された。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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