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1999 年度 実績報告書

BMPシグナル伝達系の下流転写因子δEF1/SIP-1ファミリーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680678
研究機関大阪大学

研究代表者

東 雄二郎  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (30181069)

研究分担者 蒲池 雄介  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90263334)
キーワードBMPシグナル / δEF1 / SIP1 / Smad / ノックアウトマウス
研究概要

[1]δEF1とSmad間相互作用の検討 BMPシグナル伝達分子であるSmadと相互作用すると予想されるδEF1について酵母two hybrid 法およびin vitroにおける免疫共沈控法等を用いて検討を行ったが現在のところδEF1とSmadが相互作用するという結果は得られていない。これに平行してδEF1の全長あるいは種々の部分的断片をbaitにして、マウス胚、および成体のprey cDNAライブラリーを検索した。しかしながらそのようなcDNAクローンは現在のところ得られていない。
[2]BMPシグナル伝達におけるδEF1の機能解析 δEF1が実際に細胞内においてBMPシグナル依存的にその伝達に関与しているのかどうかを検討するために以下の実験を行っている。我々がδEF1の標的遺伝子として予想している軟骨細胞特異的アルカリフォスファターゼ遺伝子のプロモーターを用い、軟骨初代培養細胞や、軟骨分化を誘導できる株細胞等において、BMPシグナル依存的に(即ち、BMPリガンドを作用させるか、あるいは活性化型BMP受容体を導入した場合にのみ)δEF1とSmad分子が相互作用するのか、またアルカリフォスファターゼ遺伝子プロモーター上でSmad分子とδEF1の複合体が形成されるのかどうか等の点についてゲルシフト法および免疫共沈降法等を用いて現在検討中である。
[3]ジーンターゲティング法を用いたSIP1遺伝子の個体レベルでの機能解析 我々はSIP1遺伝子欠損マウスを作製するためのSIP1遺伝子のターゲティングベクターを構築し、そのベクターを用いて相同組換えを起こしたES細胞クローンを単離した。また得られたESクローン細胞からキメラマウスを経て、ヘテロ変異マウスの作製に成功した。現在、SIP1遺伝子欠損マウスの作製とその表現型を解析する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Furusawa T.: "Identification of CtBP1 and CtBP2 as corepressor of zinc finger-homeodomain factor δEF1"Molecular and Cellular Biology. 19 12. 8581-8590 (1999)

  • [文献書誌] Moribe H.: "Suppression of polydactyly of Gli3 mutant (extra toes) by δEF1 homozygous mutation"Develoment,Growht & Differentiation. (in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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